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お嬢様、執事にはお気をつけください

第14章 ライ③

ある日の夜、リアは薄暗くなった庭を彷徨っていた。

(どうしよう…お母様に貰ったピアスなのに…!)

どうやら夕方に庭を散歩した時に落としてしまったらしい。
リアは必死になって探した。
すると、少し離れたところから話し声が聞こえてきた。

(あ、誰かいる…手伝ってもらおうかな)

リアは声がする方へ近づいた。

「……、…だよ…」
「でも……が…」

途切れ途切れ聞こえてくる話し声が大きくなってくる。
そして誰がいるのか尋ねようとした時、

「…リア様の……」

(え…あたし?)

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