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お嬢様、執事にはお気をつけください

第14章 ライ③

リアが気を失った後ーーー

「…やっぱり聞こえてた?」

ライがリアを横抱きにしながら暗闇に向かって尋ねた。

「当たり前だろ」
「まああれだけ大きい声なら」

暗闇から2つの影が出てきた。
ライは足音が遠ざかった後、2人がまた戻ってきていたことに気づいたようだ。

「2人に聞かれると思ったら余計に興奮したみたい。指で1回ヤっただけでコレだもん」
「かわいーなぁ、リア様は」

ハルがリアの頭を撫でようと近づいた。

「ダメ。今は俺の」

するとライがリアをハルから遠ざけて、耳にキスをした。
その耳には、行為をする前は片耳にしかなかったピアスが、両耳揃ってはめられていた。

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