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お嬢様、執事にはお気をつけください

第15章 ハル③

(今日はなんか疲れたかも…)

リアは学校から帰ると、すぐにお風呂に向かった。
脱衣所で制服を脱ごうとすると、ドアがノックされた。
ドアを開くと、ハルが顔を出した。

「ハル?どうしたの?」
「リア様が疲れてるみたいだって聞いて…これ、どうぞ」

ハルは小さなキャンドルをリアに手渡した。

「アロマキャンドルです。もしよろしければお風呂で使ってみてください」

ハルの優しさに、疲れが少し和らいだ気がした。

「ありがとう。使ってみるね」
「どういたしまして。では失礼します」

ハルが静かにドアを閉じた。
リアは心を弾ませながら浴室へ入っていった。

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