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お嬢様、執事にはお気をつけください

第1章 ソウシ

静かな夜ーーー

リアは特にすることもなく、バルコニーでぼーっとしていた。
そこへ、

「お嬢様」

リアにとって、よく聞き慣れた声がした。

「そのような薄着では風邪をひきますよ」

そう言ってソウシはリアの肩に薄手のカーディガンをかけた。
ソウシは主にリアの身の回りの世話をしているので、リアと接する時間はどの執事より長い。

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