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お嬢様、執事にはお気をつけください

第3章 ハル

ある昼下がりーーー
リアは庭を散歩していた。
疲れた時に庭を散歩すると、気持ちよくて疲れが飛んでいく気がした。

(んー今日もいい天気だなー…)

リアが大きく伸びをすると、後ろから声をかけられた。

「リア様ー!」

駆け寄ってくるのはは執事のハルだ。
リアとは同い年だが、童顔と栗色の癖っ毛のせいか年下にしか見えない。

「何してるの?」
「奥様の部屋に飾る花を選んでいたんです!」

さっきまでハルがいたところには、白と黄色のバラが見事に咲いていた。
近くのテーブルには、棘の処理をされたバラが並べてある。

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