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お嬢様、執事にはお気をつけください

第3章 ハル

「リア様はどんな花がお好きですか?今度お部屋に飾ってさしあげますよ」
「うーん…」

花についてあまり詳しくないリアは、悩みながらゆっくり歩く。
ふと噴水の方へ目を向けると、入り口のアーチを覆うように小さいピンクのバラが咲いていた。

「かわいい…!ハル、これバラだよね?」
「はい。つるバラといいます」

噴水は庭の奥の方にあるため、リアはあまりこの近くまで来たことがなかった。

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