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お嬢様、執事にはお気をつけください

第5章 タキ

「……リア様、もう一度伺います。約束は」
「あーもうっ!!覚えてるわよっ!!」

リアは半ばヤケクソのように言った。
どうせ覚えていないと言ったところでお仕置きを免れることはできないのだから、ここは潔く負けを認めるのが正しい。

「さすがリア様は賢くていらっしゃいますね」

タキは満足そうに微笑む。
まるで獲物を捕らえた肉食獣のようだ。

「ではリア様、夕食後に私の部屋で…」

タキがリアの耳元で妖しく囁いた。

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