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先生、駄目ですっ……

第7章 図書委員の継承 2

なんで私ってこんなに可愛くないんだろ……

本当は戻ってきてもらって嬉しいのに。

謝ってもらってほっと安心したくせに。

甲斐先生に触って貰いたかったのに。

甲斐先生のことが大好きなのに……


「今日はもう失礼します。鍵、先生が閉めておいてください」


冷たく言い放って鞄を持って図書室から逃げ出した。

背後で甲斐先生が呼んでる声がしたけど振り返らなかった。

追いかけてきて抱き締めて欲しい……

けど、生徒と先生が学校の中でそんな大騒ぎ出来るはずもない。

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