テキストサイズ

先生、駄目ですっ……

第7章 図書委員の継承 2

誰もいない公園だけど人に見られるとよくないので私たちは植木で見えづらいベンチに座る。


「ごめんな、波奈。隠すつもりはなかったんだけど一応先生の人事ってのは生徒には秘密だから」

謝る先生の脇で私は小さく首を振る。

「私こそごめんなさい……先生に八つ当たりみたいして……先生のこと、信じてるのに」

先生は少し微笑んで私の手を握った。

私もその手を握り返す。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ