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先生、駄目ですっ……

第10章 カテキョとお嬢様 2

「だってっ……あれから全然してくれないし……ちゃんと決めとかないとはぐらかすでしょ、先生」

「じゃあ次の中間テスト合計で学年で5位以内に入れたらな」

「ええっ!? ハードル高過ぎっ!! 私前回学年で52位なの知ってるでしょ!?」

「かなり緩くしてやったつもりだけど? 悠希ちゃんの目標は学年トップなんて当たり前で、全国レベルなんだから」

「うー……いきなり5位とか無理だよぉ……」

悠希ちゃんはあどけない顔を曇らせてうつむく。

「大丈夫。前回のテストの時はまだ俺が教える前だろ? 今の悠希ちゃんなら問題ないから」

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