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先生、駄目ですっ……

第16章 数学の補習 最終章

愛美が入学してきてからずっと……

愛美のことが好きだった。

けどその気持ちはずっと隠してきた。

あの数学の補習をする日まで…………


許されざることをしている。

それはわかっていた。

けど、どうすることも出来なかったのは俺の弱さだ。

愛美との思い出をなぞりながら、ぐいっとグラスをあおる。

切れた口で飲むウイスキーはひどく沁みて痛い。

でも今はアルコールの力を借りたかった。

愛美と体を重ねるたびに、抜けられないほどの泥沼に埋まっていく気がしていた……

この関係を解消しなくてはならない……

それはずっとわかっていた。

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