二人の未知〜X'mas短編
第1章 エピローグ
‥好きな奴ってどんな奴なんだ?
奈美に会いに行った日から数日が過ぎていた‥
今日は12/24──
Xmas・イブ‥
〔今日、どうする?〕
彼女からはそんなおねだりメールが届いていた‥
ここ数回のデートの度に、何気なくジュエリーSHOPに立ち寄ろうとする彼女‥
魂胆はみえみえだった‥
可愛いわりにすることはかなり賎しい‥
最初は控え目で可愛かったのに…
〔今日は予定があるから会えない‥〕
トオルはそんな断りのメールを返信した
そんなメールにキレた彼女からの電話は酷いもんだった
電話口で激しく喚き散らし罵る彼女…
「俺じゃなくても遊んでくれる奴、沢山いるだろ!? 悪いけど‥
もう別れよう──」
遊んでくれる奴もプレゼントくれる奴も沢山いる…
もう俺が相手してやる必要はない
トオルはそう告げて電話を切ると棚に置いてあった箱を手にした‥
‥片想いなら‥
たぶん、今日は一人だよな‥‥‥
……案外告ってラブラブしてたりして‥
──・・・っ
すげー嫌な想像しちまった…
はあー…
…勇気がいるな……
振られたら‥
たぶん絶対泣くわ、俺‥