I'll be with you.
第2章 その後のみんな
「「ただいまー」」
カナと光輝君は私の手を引いたまま家の中へとズカズカと入っていく。
『おかえりー』
お母さんの声がリビングから響いてくるけど、二人はリビングへは行かず、2階にあるカナの部屋に私を誘導した。
「確かここら辺に母さんが置いてたような……」
カナは押入れからガサゴソと音を立てながら何かを探していると、1つのダンボールを出した。
そこには、
♡シンちゃんBOX♡
と、大きく書かれていた。
『なにこれ……』
お母さん何してるの……