I'll be with you.
第2章 その後のみんな
心君はカナの家に背を向けると、ポケットから鍵を出し、家の前に止まっている車に向けてボタンを押した。
オレンジの明かりが点滅して、心君は運転席のドアを開けた。
「どうした?」
心君は車に乗り込もうとしていたけど、一向に乗り込もうとしない私を首を傾げて見つめる。
さっきの胸のドキドキがおさまらない……
こんな状態で、
まだ見慣れない心君の運転している姿を見たら……
私、発作起こして死んじゃうんじゃないかと思えてしまう……
『いや〜、ちょっと
ううう、海行きたいなーー!!』
まずは、落ち着きたい……