I'll be with you.
第15章 元カノ
歩くことも、立っていることさえも億劫になって近くにあった柱に寄りかかった。
……何もしたくない
ただ、一人になりたかった……
寄りかかった状態で、そのまま足を曲げてしゃがみ込む。
信号待ちをしている人や俺の前を通り過ぎる人達がこっちを見ている視線だけが俺に突き刺さった。
その人達を見ることができず膝に肘をついて頭を抱えると、
ポツポツと空から雫がこぼれて、その強さはすぐに激しさを増した。
……ちょうどいいや
何もかも洗い流したい。
俺の想いも、過去も
酷い仕打ちも全て
「……なくなればいいのに」