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I'll be with you.

第20章 キミ想い




『陽ちゃん……』



何度も何度も名前を呼んでも、聞こえてくるのは陽ちゃんの泣き声だけで。



途中、後ろから誰かがminaを呼んでいたけれどそんなの耳に入らないくらい陽ちゃんの頭はカナでいっぱいだった。




背後から聞こえるスタッフさん達の焦る声。



minaを中心として動いてる撮影なんだとすぐにわかった。



『陽ちゃん…!』


いくら悲しくても、仕事は仕事。


社会人として仕事放棄は絶対にやってはいけないこと……。



その時、私の目の前に心君の手がひらひらと振られて、その動作は ” 携帯よこせ ” と言っているようだった。



「優、俺が話すよ」


『…心君が?』


射抜くような目でジッと見つめられ、私は携帯を心君にわたした。


なにか根拠があったわけじゃない。


こうゆう話は女子同士の方がいいってことも今までの経験でよくわかってたけど……


心君なら……って


直感だけど、そう思ったんだ。


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