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I'll be with you.

第3章 心君のお仕事が見てみたい!




席に案内されると、ホールには心君の姿があった。



心君は私達を見るとサッとこちらに向かって私達が座るであろう席に向かった。


心君ともう一人のウェイターさんが椅子を引いて私達を座らせてくれる。


すると、心君だけがテーブルに残り右手を左胸に当ててビシッとお辞儀した。




「橘様、椎名様

お待ちしておりました。」




その姿はいつもの心君とはまるで別人で……



私が心君の姿に見惚れてしまっていると、



頭を上げた心君は優しく笑って私を見た。




「メニューをお持ちいたしますので、

少々お待ちくださいませ」





心君は席を離れるとすぐにメニューと水を持って私達の席にやって来て、メニューを開いて私に渡してきた。


「本日のオススメはこちらの特撰牛フィレ肉のステーキになります。

柔らかい食感なので、女性に大変人気なメニューになります」


私に料理の説明をしていると、光輝君が眉間にシワを寄せながらメニューを見ていた。


「すいません。これなんですか?」


「こちらは、 スマニア産のサーモンを、フレッシュハーブとライムをふんだんに使い、丸一日かけ───」



……すごい



全部のメニューがどうやって作られてるのか……



全部覚えてるんだ……



ウェイターってこんなにも大変なお仕事だったんだ…





「ご注文は以上でよろしいでしょうか。」



私達は首を縦に振って頷いた。



すると心君は営業スマイルで



「かしこまりました。」


と、一礼して厨房の方へ去って行った。


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