I'll be with you.
第3章 心君のお仕事が見てみたい!
私達は小声でヒソヒソと話しながら、他の席でワインを注いでいる心君を目で追っていた。
「見たかよ……
心めちゃくちゃカッコイイじゃん…」
『言われなくてもバッチリ見たわよ!
もう幸せすぎて死ねるわ』
「……!おい!見ろよ!
外国人が来たぞ!?」
カナの言葉で私達はエレベーターの方を向くと、小さな子供を抱いた金髪の髪がすごく綺麗な白人と、とてもふくよかだけどビシッとスーツを決めているおじさんがいた。
さっき、私達を席に案内した女性は英語に戸惑っている。
すると、もう一人のウェイターさんがその異変に気付くとすぐに心君の元に行き何かを小声で話している。
「了解」
と、心君の声が聞こえたと思うとワインボトルをそのウェイターに渡して、エレベーターの方へと向かって行くと、その外国人の前で止まった。
「How many will be dining tonight?」
………イングリッシュ!?