I'll be with you.
第3章 心君のお仕事が見てみたい!
光輝君が太鼓のゲームをやっていると、それを見たカナが参戦。
2人でドンカンドンカン太鼓を叩いているのをただ見つめる私と心君は正直暇で……
「何する?」
『私ゲーム苦手だからシューティングとかはちょっと……』
心君はうーん…と悩んで周りのゲームを見渡すと、あ!と言って私の手を引いて歩き出した。
「これにしよう」
『プ、プリクラ!?』
心君は私の意見も聞かずにズカズカと中へ入って既に400円を払ってしまった。
「優、このモードとかって何がいいの?
ナチュラルとかいっぱいあるんですけど」
『私はナチュラル派!!
…って心君本当に一緒に撮ってくれるの!?』
「当たり前でしょ。
一人で撮りたいなら俺出てくけど」
『出てかないで!!一緒に撮ろう!!!』
〜〜〜〜〜!!
なんていい日!!
いつかは心君と撮りたいと思ってたけど……
なかなか言い出せずに過ごした4ヶ月……!!
嬉しすぎるよ……
「優!どっか押したらなんか始まった!!」
『心君落ち着いて!写真撮るよってことだよ!』
「うわ!?後ろからなんか出てきたし!?なにこれ!?
え?え?なに!?ちょっとま──カシャッ!!
『心君驚きすぎっ!!
私ちゃんとピースしてるのに心君ブレてるじゃん!』
「本当だ……」
心君は画面に写し出された自分の姿を見て苦笑いしていた。
心君でも、こんな焦ることあるんだな……
そう思うと、いつもカッコイイ心君が可愛く思えて私は自分から心君の手を握った。
「めずらしく積極的だね」
『ダメかな!?』
「うん、ダメだね」
心君がそう言うと心君の反対側の手の身体を引き寄せた。
「俺の役目とった罰」
……カシャッ!!