I'll be with you.
第4章 一夜…
一体どれくらい抱き締めあっていただろう……
心君は全然腕を解こうとはしなくて、私も離れることもなく心君の気が済むまで身を委ねた。
「……優、ごめん」
私の首筋に顔を埋める心君から、こもった声が小さく聞こえた。
『なんで謝るの……?』
「……」
心君はまた無言になって、やっと私から体を離した。
「……いい?」
心君の言葉には主語はない。
でも、その真剣な眼差しからその言葉が何を指すのかすぐにわかった。
『……うん』
そして
ベッドと心君の間に挟まれた。