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I'll be with you.

第6章 祭り





俺はすぐに電話をかけた



PRRRRR…PRRRRR…



「もしもし、久しぶり。

よく俺だってわかったな。

そんなことより、今日さ─────」




コウの気持ちはわかってる。



10年以上の付き合いだし、顔を見ればだいたい何考えてるかわかるし。



それと同じように、10年以上一緒にいたアイツのことも……。



最後に見せたアイツの表情は、寂しさを隠しながらも相手の事を思って優しく笑ってた。



みんなが幸せになれる方法を探し続けてる俺だけど答えはまだわからない。



でも、俺にとって特別な2人だから。



幸せになってほしい。








~♪~~♪♪~



優…



名前を見ただけで恋しくなる。





「はい、……了解。すぐ行く」




車の鍵を持って家を出る。



だんだん近付く海を見ながら考えるのはみんなのことだった。




人を愛するって簡単だけど難しいこと



相手の気持ちがないと成立しないこの関係



それが叶わない現実をいくつも見てきた。



でも、お互い想い合ってたはずなのに別れを選ぶ選択肢を知ってる。



結果それは、お互いにとって必要なことだった。



過去を乗り越えて今がある。



諦めてなにもしないコウにそのことを気付かせてやりたい。





「……こうゆうところが、”お父さん”みたいって言われるのか…」





お父さんか……




悪くないかもな




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