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ソウル・雨─AtoZ.

第2章 烟~

 ユノはスマホをテーブルに、置いた。汚れた皿をシンクに運び洗う。  チャンミンはその背に目をやり、ほとんど吸わないまま、煙草をテーブルの灰皿でひねり潰した。
 洗った食器をペーパータオルで拭うとユノはキチネットから出て行った。
 …天井に近い高さの丸い窓が不意に暗くなった。
 外は土砂降りの雨なのか─  
 ゆらゆらと煙草の烟が上へと登った。





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