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幸太は怖い顔で課長を見ていた。


既に課長と私のこと、愛花さんのことも話した後だ。


幸太…お願いだから余計なことは言わないで…。


「あの人、課長の彼女ですか？」


「...違う、同僚だ。」


「仕事で休日に二人で居酒屋ですか？

あんな綺麗な人と二人で居るのが本命にバレたらきっと妬いちゃうでしょうね。」



「……。」




－－－幸太、止めて…。


「幸太、もう行こう？」



「あぁ。


さっ、飲み直しに行こう？り～なちゃん。

仕事の邪魔してすみませんでした。
じゃ、失礼します。」


そう言って幸太は店を出たので
私も課長に失礼しますと言って幸太を追った。


課長の顔を見ることは出来なかった。
どんな表情でも、見るのが怖かった。




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「莉菜ちゃん、大丈夫？」


「－－－うん…。」


「大丈夫じゃ…なさそうだね…。」




私の目からは涙がこぼれていた。