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夜が明けても傍にいて。

第11章 嫉妬×嫉妬

---どうして課長の携帯に愛花さんが出るの?


「あなた...課長って呼ぶくらいだから慎也の部下の子よね?」


「...はい。」



「会いたいって、何?

あなた、慎也とどういう関係?」


「---…。」


「ちょっと、聞いてるの?」




「---ご、ごめんなさい。間違えました!」



慌てて電話を切ってしまった。


だけど、

課長って言っちゃったし、まさか本当に間違え電話とは思っていないだろう。




愛花さんは---多分…きっと

課長のことが好きなんだ。





そうでなきゃ、どういう関係?なんて聞くはず無いもの。



課長…。


今…愛花さんとどこに居るの?





課長も愛花さんのことをまだ好きなら


二人は恋人に戻ってしまう…。



私の恋が終わってしまう。








ねえ、幸太…。


私も課長と愛花さんを応援するべきなの?








幸太みたいに


自分の好きな人が他の人と幸せになることを


願うなんて...




私には出来ないよ…。









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