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夜が明けても傍にいて。

第11章 嫉妬×嫉妬

幸太に頼るなんて…
幸太に甘えるなんて最低かもしれないけど


一人で家に居たく無かった。



全てを知っている幸太に

大丈夫だよ、って

課長は莉菜ちゃんのことが好きだから、って



そう言って欲しかったのかもしれない。








「莉菜ちゃーん、もう飲み過ぎだから。」


「やだやだ、まだ飲むぅ。」


先日幸太と来た、あの居酒屋に幸太を呼び出していた。


ビールをグラスで4杯空けた後、カシスオレンジとジントニックを合わせて10杯程飲んで私は酔いつぶれていた。


「課長のばかぁ。課長なんか嫌い…。」


「嫌いになったの?」


「嘘…。課長、大好きー。」


「…。」


「嫌い…好き…嫌い…好き。」


「結局好きなんだな。

とにかくもう遅いから帰ろ?
明日も仕事なんだし。」


「...いや…帰りたくない…。

一人になりたくない…。」



私は…泣きながらその場で眠ってしまったようだった。



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------



---あれ?…



課長の匂いがする…



好き過ぎて私…おかしくなっちゃったのかな…?


---ん?





-------!!!!!




目を開けるとそこは自分の家のベッドの上だった。



驚いたのはそのことじゃない。











私の隣にはとても怖い顔をした課長が


私の顔を覗き込んでいた。




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