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夜が明けても傍にいて。

第12章 二人は恋人

午後からの仕事は、さっぱり身が入らなかった。
確かに出会ってすぐに“送る”なんて軽いかもしれない。


だけど、

出会い方なんてどうだっていいじゃない。
大事なのは今だもの。



慎也が好き。


慎也も私を好きって言ってくれた。



それが全て。




慎也の言葉を


信じてる…。



------…。




課長にチェックしてもらう資料を手に持って課長の元へ向かった。


“今夜も会いたい”


付箋紙を貼り付けて渡すと



課長は低い声で仕事に集中しろよ、
そう言いながらその文字にこっそり花丸を書いて返してくれた。



私の心はそれだけで晴れてしまうのだった。



慎也……信じてるからね。

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