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夜が明けても傍にいて。

第13章 憂鬱な日々

愛花さんを見れば見る程自分が惨めに感じた。


出来ないことなんて無さそうで
課長の元カノでさえ無ければ尊敬できる上司なのに。


素直に認められない私は本当に性格が悪い。


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元気の無い私を幸太と美穂が飲みに誘ってくれた。



「莉菜、アンタ私に言ったわよね?
課長は裏切るような人じゃないって。


信じてるって言ってるわりに、その落ち込みようは何?」


---最もすぎて返す言葉もありません。


「そんなに莉菜ちゃんを責めても仕方無いだろ?

いくら想い合っててもちょっとしたことで不安になったりするだろ?」


「私の場合は気になったらすぐ彼に話すもの。
莉菜みたいにウジウジするようなタイプとは違うの。」


「恋人もいないくせによく言うよ。」


「うるさい、黙って幸太にしておけばいいものを、なんでそんなに面倒な男が良いのか理解に苦しむわ…。」



---そこまで言わなくても…。


「だけど、あの月下って女…私には裏がありそうな気がする。」


「裏ってどんな?」


「今にボロが出るわよ。」



美穂が変なこと言うから私は気が気で無かった。


課長が帰って来るまで後6日もあるのに…。


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