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夜が明けても傍にいて。

第14章 課長のとなり

---ひどい…。


愛花さんも嫌だけど、一番ひどいのは慎也だよ。


本当に“好き”って意味がわかっていて“好き”って言ってるの?



どうして私が泣くようなことばかりするの?


どうして私が傷付くようなことばかりするの?



私...やっぱり

慎也に出会ってから泣いてる方が多いじゃん…。


私は一晩中鳴ることの無かった携帯を握りしめながらベッドの中で小さく丸まっていた。


泣き疲れた私は朝方ようやく眠りにつき、起きた時にはとてもヒドイ顔をしていた。


これからしばらくの間、課長のとなりに居る愛花さんを想像して仕事に行く気が失せた。


休みたい。


休みたかった…。



だけど、愛花さんなら仮病を使って仕事を休むなんてことしない。


ただそれだけが、私の気持ちを奮い立たせた。



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「マジで不細工。」


ばったりビルの前で会った美穂に顔を見るなり言われた一言。


「莉菜ちゃん…悩み事あるなら聞くよ?

今日飲み、行く?」


一緒に居た幸太がすかさず優しい言葉を掛けてくれる。




「いいのよ、甘やかさないで。
莉菜は好きで悩んでるんだから。

幸太が優しくするから莉菜はいつまでもこんな状態を繰り返すの。

とことん落ちまくってあの人でなし課長を嫌いになってしまえばいいのよ。

逆になんとかしたいなら自分でなんとかするべきでしょ。」



そんな会話をしていた時---





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