夜が明けても傍にいて。
第14章 課長のとなり
「本当は愛花さんが好きなのに
付き合えない理由があるとか、
もしかしたら本当に二人は婚約してて
私はやっぱり遊びでしたとか?」
もう、自分で言ってて呆れてしまう…。
「莉菜ちゃん…。」
「私は何も知らないの。
課長のこと、なーんにも知らない…。」
犬のハナって名前は愛花さんの花から付けたってことだって愛花さんから聞かされたんだし、
立ち聞きしなければ課長が愛花さんに大事な犬を預けたことも、二人は昔同棲していたことも
知ることはなかったのかもしれない。
「課長は…
私が聞かないと何も言ってくれないの…。」
毎日泣いても涙は枯れてはくれない。
幸太の前で泣くのはズルいとわかっていても
涙は止めどなく溢れてくる。
「課長は…
私のことなんかっ…
好きじゃ、
好きじゃ、ないんだよっ…。」
「莉菜ちゃん、もういいよ!
もう、何も…言わなくていい…。」
幸太は私をぎゅっと抱き締めて
泣き続ける私の背中を優しく擦りながら
ただただ温かいぬくもりを与えてくれていた。
付き合えない理由があるとか、
もしかしたら本当に二人は婚約してて
私はやっぱり遊びでしたとか?」
もう、自分で言ってて呆れてしまう…。
「莉菜ちゃん…。」
「私は何も知らないの。
課長のこと、なーんにも知らない…。」
犬のハナって名前は愛花さんの花から付けたってことだって愛花さんから聞かされたんだし、
立ち聞きしなければ課長が愛花さんに大事な犬を預けたことも、二人は昔同棲していたことも
知ることはなかったのかもしれない。
「課長は…
私が聞かないと何も言ってくれないの…。」
毎日泣いても涙は枯れてはくれない。
幸太の前で泣くのはズルいとわかっていても
涙は止めどなく溢れてくる。
「課長は…
私のことなんかっ…
好きじゃ、
好きじゃ、ないんだよっ…。」
「莉菜ちゃん、もういいよ!
もう、何も…言わなくていい…。」
幸太は私をぎゅっと抱き締めて
泣き続ける私の背中を優しく擦りながら
ただただ温かいぬくもりを与えてくれていた。