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夜が明けても傍にいて。

第14章 課長のとなり

「幸太を好きになりたかった…。」


何も考えずにポツリと言ってしまった。


「…。」


「幸太と付き合っていたら今頃私こんな思いしなくて済んだのに…。」




「莉菜ちゃん…


そういうこと簡単に言うもんじゃないよ?


そりゃあ、俺だって莉菜ちゃんと付き合いたいし、付き合えたら嬉しいけど


その時はちゃんと莉菜ちゃんが俺のことを好きになってくれた時じゃないと。」


ね?


と幸太は優しく笑って首を傾けた。







「莉菜ちゃん、
課長と…どうするの?」


「…。」



「話し合う?」


「…。」





「...何も聞かずに別れる?」




---もう…終わらせた方がいいんだよね…。



春樹の時のように時間が経てば


きっと課長のことも忘れられる。




私の新しい恋。



ただ…辛いだけの恋だった…。


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