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夜が明けても傍にいて。

第14章 課長のとなり

「お前…何言って…」




「慎也のバカ!


元カノにワンちゃんを預けるのもおかしいし、


社内で元カノに慎也って名前で呼ばせてるのもおかしい!


元カノの手作り弁当食べるのもおかしいし


キスだって…」



「...莉菜?」






「慎也なんか…



慎也なんか大嫌い!


私に全然連絡くれないし、
私が催促しないと好きって言ってくれない。


会いたいって言ってくれないし
デートだってまだしてくれない。」



「...だから仕事が終わったら、」


“慎也、冷めないうちに食べちゃって、せっかく作ってきたんだから”


!!!!!



---愛花さんのお弁当、また食べるんだ…。





「慎也のタバコは、捨てるから…。」


昨日ゴミ箱に投げ入れたタバコは幸太の手によって拾われていた。


「---だめだ、捨てるな。」


!!!


「じゃあ、明日会社に持って行くから。」


「いや、いい。」


「じゃあ、」





「置いとけよ。


いつもの所に置いておけよ…。」






---お願いだからこれ以上苦しめないで…。


これ以上期待させないで…。



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