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夜が明けても傍にいて。

第15章 初デート

慎也のマンションに着いた。
なんだか緊張してしまう。


「ここが愛花さんと一緒に住んでいたマンション?」


「嫌か?」


「嫌じゃないと言えば嘘かも…。」


「ハナが居るからハナのために環境を変えたくないんだ。」


「…。」


「間違っても愛花を忘れられないからとかそんなんじゃないからな?」


「...うん…。」


納得したことにしておこう。



「犬、大丈夫か?」

「うん、大好き!」


「よし、入るか。」




私は初めて慎也の部屋に上がった。



リビングの戸を開けるや否やハナが飛び付いてきて私の顔をべろんべろんに舐め出した。


「...んっ…。」


水族館で慎也にキスをされた時と同じように私はされるがままだった。


「コイツ、人が大好きで誰でもいいんだよ。
飼い主の俺より先に初対面の莉菜に行くんだから…。」


慎也は少し拗ねている。
余程ハナが大好きなんだろう…。


「ほんと、可愛いね。まさかハナがブルドッグだとは思わなかったー。」


鼻ぺちゃな所や無いに等しいしっぽを振ってる所や興奮して鼻息と鼻水を吹き飛ばしてくる所、全てがたまらなく可愛い。


ハナに夢中になっていると



!!!

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