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夜が明けても傍にいて。

第15章 初デート


「ねぇ慎也。」


「なんだ?」


「会社でもう少し優しくしてほしいな…。」


「それは無理だな。」


「慎也…会社だと冷たすぎるんだもん。」


「会社でイチャイチャしてたら周りが気を遣うだろ?」


「やる気が無いなら辞めろとか言うし。」




「仕事とプライベートは別だ。仕事は出来なくても俺は一生懸命やる奴が好きだ。

キツいことを言った後、そいつが頑張ってるか頑張ってないかを俺は見てる。」




「私はすぐめげちゃうし、上司からすれば面倒な社員だよね…。」





「莉菜は仕事に感情が出やすいからな…。


働く意思の持ち方は人それぞれだ。上に行きたい奴もいれば、生活費のためって考えの奴もいる。


莉菜くらいの年の女性なら結婚するまでって最初から決めて働いてる奴もいる。


どんな目的で仕事しようがそこは関係無い。与えられた仕事は責任を持ってやるべきなんだ。


本当は莉菜にももっと厳しいこと言いたいんだがこれでも抑えてる。」




「すみません…。」




---慎也の言う通りだと思う。

もっとしっかりしなきゃ。

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