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夜が明けても傍にいて。

第16章 泣いていた君

俺は愛花をすごく愛していたから本当にショックだった。


愛花だって俺に何度も愛してるって言ってたのに、あれは一体何だったんだ?


愛花は俺に別れてほしいと言った。
俺は愛花がそれで幸せになるなら…。


そう思って泣く泣く身を引いた。


春樹って奴はバイトを辞めたらしかった。


会社で愛花と毎日顔を合わせるのはかなり辛かった。それでも俺は愛花を忘れようと仕事に打ち込んだ。


出世して愛花を後悔させてやる、その思いだけが俺を奮い立たせていた。



少し経ってから愛花の様子がおかしかった。

どうやら春樹が浮気してるかもしれないと不安に思っているようだった。


俺は…許せなかった。


俺がどんな思いで愛花と別れたか…
愛花を放っておけなかった。





俺は、探偵事務所に依頼して春樹の女関係を調べた。


俺の手元には3人の女の写真と情報が届いた。



その3人の中に



莉菜が居たんだ…。





他の二人の女はどうやら遊びだとわかったが
春樹が莉菜に本気になりつつあるのがわかった。



俺は…考えた。














莉菜を利用しよう、と。

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