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夜が明けても傍にいて。

第3章 あなたに抱かれる

ゴクッ、ゴクッ、っと美味しそうにビールを飲む
“几帳men”改め“遊人”。


色気のある喉仏を見つめながら
もう、名前なんかどうでもいいじゃない...

そう思うことにした。



彼は...彼のタイミングで私を抱き寄せた。

誘い文句なんか無くても私は自然と唇を開き舌を求めた。


この人は---
私が拒否しないって...わかっている。


私はあなたにとって...都合のいい女。


--もう、それでいい。


だって...私の身体はこんなにもあなたを欲しがっている。


欲しくて欲しくて堪らない。



刺激を欲しがる部分をピンポイントで攻められて
私はよがり続けた。


あなたの抱き方は秘密主義で無口な癖に、
激しい中にも優しさが溢れていて。


まるで俺のことをちゃんと感じて、と言われているようだった。




本当は、


身体だけじゃなくてあなたのことをもっと知りたいのに...。




そう思った

あなたに抱かれる二度目の夜だった。

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