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夜が明けても傍にいて。

第18章 不信感

私と慎也が今どんな状況なのか、二人は知らない。


でも、私の様子からして上手くいっていないのは気付いている。




「莉菜?あんまり毎日暗い顔してるんだったら

私が別れさせてあげようか?」


美穂は春樹の時と同じように私にそう言った。



私はグラスに半分程残っているジントニックを一気に飲み干すと





「大丈夫よ。


そんなことしてくれなくても


時期に終わりを迎えるから…。」





つい…そう言ってしまったのだった。





幸太と美穂は慎也と愛花さんの方を見ていた。



「それって何?あの二人が元サヤに戻るってこと?」


「…。」


---知らないし。私が聞きたいし。








「許せねぇ…。」




---え?…幸太…?


「ちょ、幸太待って!」



幸太が慎也の所に行こうとするのを止めた。


「なんでだよ?なんで黙って見てるの?
言いたいことは言った方がいいって言ったろ?」



「いいの!


課長が…


慎也がしたいようにすればいいの。」




「莉菜ちゃん…、どうして?」








「慎也が考えていることだから…。


慎也のことが好きだから。


慎也の思うようにしてほしい…。」

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