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夜が明けても傍にいて。

第18章 不信感

「幸太!ちょっと何言うの?」


「俺は莉菜ちゃんが大好きだぁ!!!」


「幸太、もう止めてよ!」


周りの社員からは“お前らそういう仲だったのか?”“ここにもカップル居たのか!”そんな声が聞こえて来た。


「あの二人、お似合いじゃない。」


愛花さんのそんな声も耳に届いてしまった。

慎也の方を見ると一瞬目が合ったけど、すぐに反らされてしまった。



---慎也…?








「莉菜ちゃん…。」


「…?」



「俺が自分の女が他の奴に好きだって言われてたら、周りに誰が居ようが、間に入ってコイツは俺の女だって、そう言うけどね。」



慎也は…さっきもはっきりと愛花さんとのこと否定しなかった。


「今までは莉菜ちゃんを応援しようと思ってたけど

莉菜ちゃんが別れを覚悟してるなら…


俺は…もう容赦しないよ?」



「...幸太…。」



「一度振られてる俺だけど、この前莉菜ちゃんの家に行った時莉菜ちゃん俺に抱き付いて来たろ?


あの時、俺を頼ってくれてるんだ、って
まだ、頑張るチャンスはあるかな、って思っちゃったんだよね。」


へへっ、と笑う幸太。



私の胸が幸太のその笑顔にきゅん、と鳴いた。

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