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夜が明けても傍にいて。

第18章 不信感

少し風に当たりたくて幸太と二人で歩いていた。そして月明かりの綺麗な公園のベンチに腰を下ろした。


「ふぅー、気持ちいい。」


---慎也、家に着いたかな?



「ほんと、風気持ちいいね。」


「うん。」


「さっきは…ごめんな。」


「ん?」


「みんなの前で好きなんて言ったりして…。」


「...う、うん。」


忘れてたのに、急に思い出して顔が熱くなって来ちゃった。


「課長と…別れることって...確定?」


「...…。」


「莉菜ちゃんってさ…自信無さすぎなんだよね。

どうせ課長は愛花さんのことが好きなんだとか勝手に思い込んでるんじゃないの?」



「...半分はそうかも…でも半分は…」


「50%の確率であんなこと言ったの?」


「うん…。」



幸太はケラケラ笑い出した。


「その半分が俺には何かわからないけど、もう少し自分に自信持ちなよ。」


「自信なんて持てないよ…。」


「どうして?」


「どうしてって…。」


「莉菜ちゃんは可愛いよ。こんなにモテモテの俺が莉菜ちゃんを好きになったんだ。」



「…。」




「他の子よりも、

俺は断然莉菜ちゃんがいい。」



---これは、励まされているのだろうか。

それとも告白をされているのだろうか…。



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