テキストサイズ

夜が明けても傍にいて。

第18章 不信感

「莉菜ちゃん…。」


幸太の顔が、近い…。



「幸太?」


「...っ、」


♪~♪~♪~♪~♪


幸太が何かを言い掛けた時、私の携帯が鳴った。


---慎也からだ…。


私は迷った末に出ようとした。


だけど...





「...幸太?」



今、私は幸太に手首を掴まれて電話に出るのを阻止されている。


「幸太…離して?」



「莉菜ちゃん…。」


「...何?」




「電話に、出ないで?…」


「え?」



「電話に...出るな。」



!!!



次の瞬間
私は幸太に抱き締められていた。




♪~♪~♪~♪~♪


一度は止まった着信音が再び鳴り出した。


「幸太、お願い…離して?」



幸太…急にどうしちゃったの?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ