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夜が明けても傍にいて。

第20章 “北崎課長”と“宮西”。

課長は私を壁の隅っこに追いやり、私の前に立ちはだかった。


私の顔の両サイドに手をつき、
私はいわゆる“壁ドン”とやらをされている。


綺麗な肌、端正な顔立ちで
色気のある唇。



そんなモデルみたいな男にスレスレの距離で見下ろされて平気な人がいるならお会いしてみたいものだわ…。


私は既にギブアップ。


たまらず目を反らした。





「宮西…。」


---この状況で、宮西?





「やっぱり駄目だ。」




---?





「お前が望んでいた、


ただの上司と部下に……





俺はなれそうもない。」





え?……












「お前が俺を信じてくれる日まで



俺は、待つ。






その日まで…








お前を絶対、誰にも渡さない。」






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