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夜が明けても傍にいて。

第20章 “北崎課長”と“宮西”。

右にも左にも逃げられない。


反らしていた目もあなたの色気のある優しい瞳に捕まってしまった。


鼻先が触れてしまうくらいに近くて
距離を気にしすぎて


呼吸が思うようにいかないからなのか
ドキドキしているからなのか


胸が苦しすぎる…。





「ち、近いんですけど…。」


「当たり前だ、わざとなんだから。」




...うっ、

---ど、どうしよう…。





「宮西。」


「...はい…。」



「昨日、帰ってからも泣いたんだろ?」



!!?





「顔を見ればわかる。」


「…。」




「寂しいか?」


「…。」




「俺と別れるのがそんなに辛かったか?」




---課長の口角が微妙に上がった。





課長の両手が急に動いてビクッとする間も無く私の両頬に触れた。



「宮西。」



さっきから宮西、宮西って……何?












「名前……呼んでやろうか?」



!!!








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