夜が明けても傍にいて。
第20章 “北崎課長”と“宮西”。
「け、け、結構です!!」
課長の口角は更に上がり
私の頬を両サイドから押し潰して私の口をタコさんのようにした。
私……遊ばれてる?
そう思っていると
!!!!!
今度は左手はそのままだけど右手を私の後頭部に添えて、額と鼻先をくっつけてきた…。
課長……
こんなこと
普通、
上司と部下はしませんよ…。
「宮西…。」
「は、い…。」
もう、この距離で喋るのも喋らせるのも止めてほしい。
だって……キスしちゃいそうなんだもの…。
「いいか?
毎日24時間俺のことを忘れるな。」
---え?
「他の男のことなんか
これっぽっちも考えるんじゃねーぞ。」
!!!
「宮西、返事は?」
...課長…そんなの…。
「宮西、
課長命令だ。」