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夜が明けても傍にいて。

第21章 危険な出張

なんだかんだと課長にからかわれながら
幸太のマンションに着いた。


「幸太?おはよう。
今マンションの下に着いたよ。


うん…待ってる。」


そう言って幸太との電話を切った。






「宮西。」


「はい。」


「石田の部屋に上がったことはあるのか?」





課長……ちょっと不機嫌?






「....そりゃあ、何度か…。」


---美穂も一緒だったけどね…。






「おい、降りろ。」


へ?


「後ろに乗るぞ、早く降りろ。」


訳がわからないまま課長と一緒に後部座席へ移った。






そこへ現れた幸太は


私達を見て状況を呑み込んだらしい…。



「おはようございます…。」


運転席へ乗り込む幸太。


「おはよ。」


無愛想に言葉を返す課長。


「おはよう、幸太。

運転……ごめんね?私、ペーパードライバーだし…。」




「莉菜が謝ることないよ…。


莉菜のためなら運転手だろうが何だろうが
喜んでやるよ。」



そう言って助手席の後ろに居る私を見て優しく笑った。



その直後---











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