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夜が明けても傍にいて。

第21章 危険な出張

“ドスッ”


!!!



「早く車を出せ…。」


幸太の後ろに座る課長が運転席を




蹴った…。



「課長、痛いっすよ。」


「安全運転で行けよ。」


「俺もペーパーなんすよね……
課長、代わってもらっていいっすか?」



“ドスッ”



「冗談ですって…。」



苦笑いしながら運転する幸太と
その後ろで長い手足を組む課長。



私は二人を見ながら


静かに溜め息をつかせて頂きました…。



「それじゃ、今日の予定を確認するから二人ともしっかり聞いとけよ。」


課長は急に真面目課長モードに切り替えたので私も姿勢を正した。



だけど……


「....という日程になっている。」



日程を聞いたところで最早私には大食いツアーに参加しているようにしか思えない。


新鮮な魚介類やステーキ。
この出張、美穂と行きたかったな…。


私の顔は自然とにやけていたのだろう。



「いっ…!!」



課長が私の右ほっぺを摘まんだのだった。


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