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夜が明けても傍にいて。

第21章 危険な出張

「か、課長、自分の部屋で休んで下さいよ。

私今からシャワー浴びようと…」




「行ってこい。」




は?



「今さら何を恥ずかしがってるんだ?

さっさと行ってこい。」




人の気持ちも知らないで

ニヤニヤしちゃってさ…。






「莉菜。」



「な、に…?」






「俺は、



寂しいんだよ…。



だから、ここで少し休ませろ。」









そんな可愛いこと言わないでよ…。




目つぶっちゃってさ…。

ここで寝る気満々じゃん。







私は諦めてサッとシャワーを浴びると
脱衣室で部屋着に着替えた。


本当は裸にバスタオルを巻いてそのまま出て来てゴロゴロしたいところだけど


そんなことできる訳が無い。




髪を適当に乾かしてそこを出ると
スースーと課長の寝息が聞こえてきた。



寝顔が懐かしくて…


思わず近付いてしまった。

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