テキストサイズ

夜が明けても傍にいて。

第21章 危険な出張

ベッドの下に膝をついて課長の寝顔を覗き込んだ。


見れば見る程綺麗な顔…。


長い睫毛…。


その睫毛に触れてみたくなって指をゆっくりと近付けた



その時---



“ガシッ”



!!!




「課長、狸寝入りですか?」


私は右手首を捕まれてしまった。


「お前は寝込みを襲う趣味があったのか?」


「誰が襲う趣味なんて…。」




「何だ…残念だな…。


襲ってほしかったのに。」




本気でしょんぼりしないで下さいよ…。





「こっち来いよ。」



え?



キャッ!!!




課長に腕を引かれてベッドの上に仰向けに横にさせられた。


そして課長は今…私の上から私を見下ろしている。



さっきのニヤついた表情はもう無くなっていて




切ない表情の課長が





目の前に居た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ