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夜が明けても傍にいて。

第21章 危険な出張

「課長…。」



そんな寂しそうな目で見つめないで…。



「莉菜…。」


「…。」



「莉菜?」



「...な、に?」



「名前を呼びたいんだ…。」



「…。」




「よっぽどお前に惚れてるんだな。」



///////////



こ、この距離でそんなこと言うのは

や、止めて下さい…。



「莉菜、ごめん…。」



!!!




課長は見下ろすのを止めてくれたけど、

私をぎゅうっと抱き締めて二人の身体の間に隙間が無くなった。



「か、課長…止めて…。」




「何でなんだ?」



「え…?」



「何でお前はただの上司と部下で平気でいられる?」



課長が私の右肩に顔を埋めたせいで
私の右頬と課長の右頬が触れてしまっている。



課長の誕生日からずっと課長に隙あらばどこかを触れられてるから


ただの上司と部下に


全く戻れていないと思うのは私だけ…?

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