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夜が明けても傍にいて。

第21章 危険な出張

結局大して休むこともできずに
ワンピースに着替え、お化粧をして髪をセットしてロビーに向かった。


約束の時間の5分前なのに既に長身の美男子が二人、微妙な距離感で立っていた。



さすが、仕事のできる人間は10分前行動だな…。




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「「「かんぱーい!」」」


一先ず今日の仕事が終わってくつろげる居酒屋に場所を移した…。



「今日の行ったお店、どこも美味しかったなー。」

お寿司もステーキも古いお店だけど懐かしい味のするカツ丼も……

帰ったらダイエットだな…。


「二人は何が一番美味しかった?」


私が課長と幸太に聞くと



「「カツ丼。」」


「「…。」」



…………。



二人は口をつぐんでしまって



「プッ…。」


堪らず私は吹き出した。



「何がおかしいんだよ。」

幸太が口を開いた。


「だって、二人とも素直じゃないんだもん。」




「なんだ?からかうのか?」


課長がニヤリと笑って
今日は寝かさねーぞ、と。



!!!



「課長!駄目っすよ。課長と莉菜は!」


「石田!お前それ何回同じこと言うんだよ。

いい加減、う.ざ.い、つーの。」




---また低レベルな争いが始まった。





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