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夜が明けても傍にいて。

第4章 あなたの名前と私の名前

「幸太...。」


「大丈夫?」


「うん、大丈夫。」

ヘラッと笑って見せた。


だって、悪いのは私。

勝手に遊び相手を好きになって
勝手に悩んで


仕事しないで課長のことを考えて...。


「北崎課長...言い方はキツいかもしれないけどやっぱあなどれないわ。」


「--どういう、意味?」


「人をよく見てるよ、あの人は。
課長の言う通り、莉菜ちゃん今日ずっと
心ここにあらずって感じだもん。


初対面なのに、莉菜ちゃんのことそうやって気付いてくれるって凄いと思う。」


私の知らないうちに
私を見ててくれたってことだもんね...。


「頑張れば頑張る程、あの人なら認めてくれそうな気がする。」


ね?莉菜ちゃん、一緒に頑張ろう!


そう言われて私は馬鹿みたいに元気が出た。


私と課長の関係がなんであろうと仕事が出来ない女なんて思われたくない。


気合いを入れて幸太と仕事に戻った。

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