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夜が明けても傍にいて。

第23章 ただ…好きなだけ。

「あのね?また……「お待たせ致しました。カルボナーラのお客様?」


「...あ、はい…。」


タイミング悪っ…。





テーブルの上に並べられた二つのパスタ。


「また…、なんだ?」


「...うん…冷めるから食べてからでいい。」


「駄目だ。気になるだろ?
冷めないうちに話せ。」



この命令は口調からして、絶対だ。



「あのね?





また…電話したり…

メールしたりしてもいい…ですか?」




…………………………………………

…………………………。




「それって……どういう意味、ですか?」


課長は少しの間考え込んだ後
私の口調を真似た。



素直に……なるべきだよね?


課長も私に毎日気持ちを伝えてくれてるんだもの。




素直に……なりたい。






だけど、


やっぱり照れ臭かった。


そんな私がやっとの思いで伝えた言葉は…









「ただ…
















好きなだけ、です…。」

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